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以下では企業が独自に取り入れているユニークな社内制度や福利厚生です。これらがどのように社員のモチベーションアップ、成長につながっているのかを説明したいと思います。

1. 退職しても出戻り可能な制度CROOZ号乗船往復チケット:クルーズ株式会社

クルーズ株式会社とは、2001年5月24日に設立した、アプリ・Eコマース(SHOPLIST.comなどの運営)・ソリューション等インターネット関連の事業を扱う企業であり、2011年上場企業1000社の中で上位20社のみ選ばれる「JASDAQ-TOP20」にランクインをした実績を持っている。この制度は社内で活躍したメンバーに対し、退職しても期限内であればいつでもCROOZに戻ることができるというものであり、社員が語学勉強のため海外へ留学し、帰国後また入社するといったような事例がある。

2. クリエイター向けシェアハウス:サイバーエージェント

1998年3月18日設立。Amebaブログで有名であり、インターネット事業を軸とした企業であるサイバーエージェント。新卒社長を多く輩出するなど、若い人材でも大きなチャンスを与える一方で、2000年東証マザーズに上場、2014年東証一部へ変更という実績を持った企業。そんなサイバーエージェントではクリエイター向けシェアハウスを設けており、ゆったりとしたスペースや作業が集中出来るスペースがあるのはもちろん、会議室まである。ここで社員に、快適な暮らしや交流の場を提供し、モチベーションを上げている。近年ではAbema TVというサービスも開始したため、さらに成長が期待される企業である。

3. お昼寝スペース:GMO

GMOインターネット株式会社とは、1991年5月24日に設立した、インターネットインフラ、インターネット広告・メディア、インターネット証券、モバイルエンターテイメントをメイン事業としている大手通信企業である。企業理念として「すべての人にインターネット」を掲げており、本社を含む6社が上場している。そんなGMOは2012年5月に「おひるねスペース GMO Siesta」設けた。このルーム内ではリラクゼーション効果の高い香りと音楽が流れており、ここでは午後からの仕事に向けて頭をスッキリしたいスタッフが昼寝をしている。また、24時間無料の社員食堂や、託児所を設けるなど社員の為の福利厚生にも力を入れている企業である。2000年12月期の売上高は79億8200万円だったが、2016年12月期には1350億2600万円にまで成長した。

4. キャットルーム:マース ジャパン リミテッド社

1975年12月、アメリカの食料品会社マースの日本法人として設立した。本社はアメリカのバージニア州にあり、「ペディグリー」や「カルカン」、「シーバ」などの著名なペットフードや「M&M’SR」や「スニッカーズ」などのチョコレートやスナック菓子もつくっている企業である。この会社ではオフィスにキャットルームを設け、社員は休憩時やリラックスしたい時に利用している。ネコ好きな人にとってはたまらなく、動物と人間が同じオフィスを共有しているというユニークな施策だ。 

5.毎日席替え制度:カルビー

言わずと知れた、菓子・食品の製造・販売をしている企業。1949年4月30日に設立して以来イギリス、アメリカ、カナダ、東アジア、東南アジア等9ヶ国で世界展開している。そんなカルビーが取り入れていることは「毎日席替え制度」だ。通称フリーアドレスと言い、社内の席が日毎に替わるしくみを導入している。フリーアドレスもルールのない中では結局、同じ席に固定化されてしまう。そこで席は毎日、コンピュータが決め、席替えが強制的に行われるコクヨのシステム「オフィスダーツ」を導入し、毎日ランダムで席を決めるようになった。これにより、机の上はいつもきれいになり、周りの環境が変わるので気分転換にもなっているとのことだ。また、普段は積極的にコミュニケーションを交わさないような社員同士が隣り合って会話を交わすような機会が生まれるようになった。

これら5社の施策はそれぞれの企業が抱える、大切な人材に向けた施策です。社員の士気や生産性を上げるため、自発的に行動し成長していくため、よりよい待遇で働いてもらうために、企業が人材のことを第一に考えた結果の取り組みであると考えています。利益を伸ばす、収益を増やす、実績を残す、これらのことはもちろん企業にとって大事ですが、そこだけを見ていてはついてくる人材は決して多くはないと思います。人材を大切にした結果、企業の成長へとつながっていくのだと思います。企業が人材をどう思っているのかということは制度からも見えてきますね。

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